「私のことどれくらい好き?世界で一番?」
「世界で一番?
なにつまらないこといってんだよ。
そんなわけねーよ。
キミが世界っていうものをどうとらえているかは分からないけど、
一般的に言われているのは地球上のすべてイコール世界ってことだよね?
じゃ『世界で一番キミが好き』っていう風にはボクは言う事ができない。
だって僕たちが生きているのは確かにこの地球なんだけど、
これを、世界をすべてってとらえることに抵抗があるんだよね、
だって僕らからしたら世界ってのはとんでもなく広くって、
想像することすらままならないけども、
その世界、地球を超えたところにも一つの空間があって、
それを宇宙って僕らはよんでいるけども、
そこには水金地火木土天海冥があって、
それを太陽系って僕らはよんでいるけども、
さらには太陽系をも超えた空間があって、
それを銀河系って僕らはよんでいるけども、
だからもし『世界で一番キミが好き』って言ってしまうと、
宇宙には太陽系には銀河系には、
もっと好きな人がいるっていう風にとらえられる可能性もあるわけで、
そんなことは絶対に嫌って思うんだよね。
だってボクはキミのことは銀河系で一番好きだし、
キミとならブラックホールに落ちてもなんとかやっていけそうな気がするんだ、
いやむしろ落ちたいね。
だから『世界で一番キミが好き』なんて言いいたくないんだ。
…ただ、世界でも一番キミが好き。」